2016.12.22更新

先日、今年の春にウィッグを作ってくださった患者様がお話をしに来てくださいました。

 

秋に職場に復帰すると話されていたので「お仕事どうですか?」と聞いたら・・・・

「結局戻れなくなったの」と。

 

色々とお話を伺って、こういう思いをしている方がたくさんいるんだろうなぁと漠然と思いました。

なかなか難しい問題ではありますが、がん対策基本法も改正されたことですし、今後は少しずつだとしても確実に変化していくだろうなと期待しています。

がんと就労についてはすでにたくさんの取り組みがなされています。自分に有利になるような振る舞いを身につけて賢く生きましょう。

http://special.nikkeibp.co.jp/atclh/work_with_cancer/member/index.html

(少し違うけれど、産後の育休や育休後の時短勤務なども数年前までは、特例的だったけれど最近では当たり前として使える制度になってきているし。

働き手のニーズが変われば、雇用側もそれに合わせていくことが求められるので変わってくると思います。治療しながら働く人はどんどん増えていきますから。)

 

しかし、

その患者さんは、仕事をしている時にはできなかったことを今されているそうです。

今しかできないことだし、とても役に立っているし、充実感もあるし、すごく良い時間を持てているとお話されていて、それもまた良かったなぁとしみじみ思いました。

 

 

がんになっても働くことはとても大事だなと思っています。

ただ、今までの働き方に固執することはないとも思います。

選べるほど余裕がないのが今の現状かもしれませんが、大きなストレスを抱えて働くのは・・・とも思うので、

自分にとってどんな働き方がいいのか、考えるチャンスでもあるかなと思っています。

それまでに自分の価値を高めておくことも大切かもしれませんね。

 

投稿者: NPO法人 全国福祉理美容師養成協会

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