1ページでわかるふくりび

Why we do

すべての人たちが自分らしく美しく過ごせるように

年を重ねても、障がいがあっても、病気や様々な困難を抱えていても、
「自分らしく生きたい」

そう思う気持ちは、人の根底にある大事なもの。
外見を整えることで、
湧いてくる活力・前向きなエネルギー

「せっかくキレイになったから、外に出かけてみたい」
「新しい髪型で自信を取り戻して、職場復帰できそう」
そんな人が増えると、世の中はもっと良くなる。

  • Our Vision

    誰もがその人らしく
    美しく過ごせる社会の実現

  • Our Mission

    「楽しい・美味しい・おしゃれ」をキーワードに、様々な社会課題に対して、先駆的な取り組みと仕組み化により、唯一無二の支援活動を拡げていく。

Social Issue

きたる超・少子高齢社会

  • 高齢化が進むことで、介護が必要な方も増加。この10年で2倍以上に

    訪問理美容サービスの需要増が見込まれる。

    少子高齢社会の推移グラフ
  • がん患者数も増加

    患者の社会生活の維持にはアピアランス(外見)サポートや生活支援が重要。

    人口の高齢化を要因として、日本のがん罹患数も増加傾向にある。そのなかでも、がん患者の約3人に1人は20~60代の就労可能年齢で罹患している。医療の進歩によりがんの生存率は上昇しており、退院患者の平均入院日数も以前より短くなったことで、社会と関わりを持ちながら治療をするケースも増加傾向にある。

人の尊厳を守る支援はますます重要に
「見た目」と「食事」はその人らしさを表現する大切な要素

What we do

私たち、ふくりびは「誰もがその人らしく美しく過ごせる社会の実現」を目指し、訪問理美容事業、福祉理美容師養成事業をはじめとする高齢者・障害者支援活動のほか、がん患者・脱毛症の方に向けた医療用ウィッグの製造販売やアピアランス(外見)サポートなどを行い、同時に担い手の育成として働きづらい環境にある方向けの職業訓練や福祉理美容師養成事業、また嚥下食カフェの運営、がん患者の家族向け滞在施設の運営などを行っています。

  • 訪問理美容事業

    訪問理美容事業

    19万人以上へ訪問理美容サービスを提供

  • 福祉理美容師養成事業

    福祉理美容師養成事業

    働きづらい環境にある方へ職業訓練を提供

  • アピアランスサポート

    アピアランスサポート

    4000人以上へアピアランスサポートを提供

  • 嚥下食カフェの運営

    嚥下食カフェの運営

    飲み込みやすさに配慮したスイーツを提供するカフェKamYomを運営

Our Approach

  • 01訪問理美容

    訪問理美容事業
    介護施設に入居している要介護3のAさん(85歳・女)

    要介護の施設利用者は今まで利用していた理美容院へ通うのが難しい要介護の施設利用者はおよそ約97万人※とされており、気分の落ち込みや身の回りへの意識低下など心身の衰えの原因にもなります。
    介護保険事業状況報告による(R5年12月現在)

    Our Approach

    自宅や施設でも、美容院と同じように髪を切ったり、パーマをかけたり、ネイルをケアしたりなどの「訪問理美容サービス」を福祉理美容のプロがご自宅や施設に訪問し、安価で質の高いサービスを提供しています。

  • 02医療用ウィッグとアピアランスサポート

    医療用ウィッグとアピアランスサポート
    仕事と子育ての両立をしながら、がん治療を受けているBさん(41歳・女)

    日本人が一生のうちにがんと診断される確率は約50%。がん患者の約3割は就労世代。
    治療と社会生活の両立を支えるためのアピアランス(外見)サポートは患者にも家族にも重要。

    Our Approach

    一人ひとりに合わせた医療用ウィッグを提供しています。アピアランスサポートセンターでは髪・肌・爪の変化をカバーするトータルサポートを行っています。

    治療初期のアピアランスサポートをきっかけに、患者さんの困りごとに継続的に寄り添う繋がりのサポートをしています。

  • 03ユニバーサルサロン:TOTONOUヘアサロン

    ユニバーサルサロン:TOTONOUヘアサロン
    自閉症で感覚過敏のあるCくん(6歳・男)

    知的・発達障害、感覚過敏などによりカットが苦手なお子さんが多くいます。カットクロスを巻けない、シャンプーやバリカンの音を嫌がる、大声を出してしまうなど、他のお客様に迷惑がかかると断られることも。

    Our Approach

    サロン(個室もあります)でも、ご自宅への訪問でも、対応可能。これまでに1,000名以上の障がいのある方をカットしてきました。最初は前髪しか切れず、泣いて帰った子も、何年もかけて少しずつ信頼関係を作りながら、シャンプーも気持ちよくできるようになり、20年以上通ってくださっている方も多くいます。

  • 04ビューティー&ヘルスケア施設TOTONOU

    ビューティー&ヘルスケア施設TOTONOU
    Aさんの孫(22歳・女)、Bさんの夫(45歳・男)
    子ども(12歳・男)、Cくんの母親(36歳)

    家族は第二の患者という考え方もあり、がん患者、高齢者、障害のある方を介護・看病する家族は、本人と同じかそれ以上に苦しみや辛さを抱えている方も多くいます。

    Our Approach

    「本棚」「嚥下食」「美容」をテーマにしたビューティー&ヘルスケア施設「TOTONOU」を2023年にオープンしました。また、患者家族のための病院近くのおうち「TOTONOUハウス」が2025年2月にOPENしました。困難を抱える方々の雇用の創出にも取り組んでいます。

We are here

第1ステージ

アピアランス
サポート

第1ステージ アピアランスサポート

「訪問理美容、アピアランスサポート」の一般化

障害がある方やがん患者さんなど、​髪や爪、肌などの外見に悩みを持つ方々への支援も続けてきたふくりびの16年間。

わたしたちの最初の目標である「訪問理美容、アピアランスサポート」の一般化は少しずつではありますが、全国に広がりをみせ、沢山の方が取り組みを進めるように。

書籍発行
書籍発行
訪問理美容
訪問理美容

第2ステージ

ライフ
サポート

第2ステージ ライフサポート

「高齢者・障がいのある方、がん患者さんたちの生活支援」

第二段階での最初の取り組みは、訪問理美容やアピアランスサポートでキレイになった方々が出かけたくなる、新しい出会いや学びが生まれる地域の居場所づくりです。

「本棚」「嚥下食」「美容」をキーワードとした、ビューティー&ヘルスケア施設「TOTONOU」を2023年3月に開設しました。

TOTONOU
TOTONOU
KamYom
KamYom

第3ステージ

リトリート
サポート

第3ステージ リトリートサポート

「がん患者と家族の入院や最期を支援」

第三段階の取り組みは、入院中の患者と家族がゆっくりできる、食事が作れる、宿泊できる病院近隣の居場所づくりです。

第3ステージ「宿泊」「シェアキッチン」「美容・癒やし」をキーワードとした、リトリート施設「TOTONOUハウス」が進行中。

TOTONOUハウス
TOTONOUハウス

TOTONOUファクトリー

TOTONOU

ビューティー&ヘルスケア施設
「TOTONOU」について

TOTONOUの内観

2023年2月、ふくりびは、日本初となる福祉複合施設「TOTONOU(ととのう)」を愛知県長久手市にオープンします。施設内には、ふくりびがこれまで行ってきた事業であるアピアランスサポートセンターに加え、全国でもめずらしい嚥下(えんげ)食*1カフェや、コミュニティー図書館が併設されます。

*1)嚥下食(えんげしょく)=飲み込みやすさを工夫した食事

設立背景

高齢化の進行によりがん患者数は年々増加傾向にあり、今や「日本人の2人に1人ががんになる」といわれています。がん治療を続ける患者さんを介護するご家族も患者さんと同じくらいに不安や悲しみを抱えるため、「第2の患者」といわれています。しかし、その気持ちを共有できる場は少なく、孤独を感じている人も多いため、ご家族に対する心のケアの必要性もさけばれています。

ふくりびでは、アピアランスサポートを続けるなかで、治療と仕事や育児との両立や、食事の面での苦労、ご家族の方の心労などといった相談も寄せられていました。そうした悩みなどを気軽に話せて、医療や福祉の枠を超えてつながれる場所が必要だと考え、TOTONOUの設立を決めました。

私たちは、介護施設や障害者施設で暮らす入居者の方々、がん患者さんやご家族が安心して出かけられて、さまざまな新しいことや人との出会いが生まれる居場所づくりを、たくさんの方と一緒に進めていきたいと願っています。

TOTONOUのイメージ TOTONOUの内観 TOTONOUの外観 TOTONOUのイメージ

主な取り組み

  • あぴサポながくて

    高齢者・障害者・がん患者向け
    トータルビューティーサロン

    キレイをもっとみんなに

    医療用ウィッグ

    ネイル・メイク

    下着や帽子の製造販売

    イベント写真撮影

    髪・肌・爪など外見に悩みを持つ方への外見支援センターです。医療用のウィッグの作成や再生する地毛のメンテナンスも可能。ヘッドスパやスマートミラーによるカウンセリングなども行っています。ユニバーサルトイレも完備。車椅子での来店も可能です。

  • 嚥下食・食育・本棚カフェ「KamYom」

    食べるを通して
    多世代交流する本棚カフェ

    食べるをもっと楽しく

    食育/本棚カフェ
    嚥下食

    「地域の雇用の場」
    シングルマザー・若年女性支援

    「治療の副作用がある方や高齢者、障がいのある方とその家族が一緒に食事を楽しむ場所」を目指し、飲み込みやすさに配慮した食事を提供するカフェ。カフェに設置された本棚には最大6,000冊の本を収容可能。本棚オーナー制度を採用し、書籍を貸し出すことで自己表現や人とのふれあいに生かしています。

  • ながくて大学

    おとなもこどもも
    一緒に学ぶ・キャリア教育

    学ぶをもっとみんなで

    セミナー

    セカンドキャリア支援

    ヨガ・英会話

    学びや交流を楽しめるワークショップ・セミナーなどの催しを開くなど、地域の方々に学習の場を提供しています。また、これまで見た目の支援で関わった患者の方々に必要な情報や団体を繋ぐ場所としても機能させ、治療の後のキャリアや生活上の課題などを少しでも軽減するサポート体制をつくっています。

And Also...

がん患者・難病患者に多様な「働く場」を提供

TOTONOUでは、がん治療経験者、難病闘病中の方などの社会復帰や自立を支援するため、カフェ店員や図書館司書、アピアランスサポーターとして活躍できるよう、雇用の場を創出しています。

TOTONOUで働く TOTONOUで働く

Message

理事長 赤木勝幸 メッセージ

はじめまして、NPO全国福祉理美容師養成協会(ふくりび)理事長の赤木勝幸です。
僕が福祉理美容を始めたきっかけは、32年前、15歳で就職したサロンの先輩に連れて行ってもらった国際NGOでのカットボランティアの体験。
独立開業をきっかけに地域で始めた「訪問理美容」・「福祉理美容」活動も、2025年に30年目を迎えます。

「訪問理美容」を始めとする様々な活動で関わらせていただいている、高齢者や障がいのある方から、日々たくさんの事を学ばせていただいています。

30年前は介護保険法も施行前で、世の中はまだまだ高齢社会の実感も薄く、毎週定休日に老人ホームで髪を切る僕は、同世代の経営者やサロンスタッフから変わり者扱いされていました。
「そんな事してお金儲かるの?」「もっと流行のスタイル作って雑誌に出るとか、おしゃれな事やったら?」と言われ続けてきました。
それでも構わず続けていたら、様々なニーズに気づくことができました。

現在は、愛知を拠点に、名古屋市や日進・長久手市近郊の100箇所以上の介護施設、障害者施設に訪問しているほか、医療用ウィッグの製作やヘアセットなど、治療による副作用や障害に悩む方々をサポートする「あぴサポあいち」と「あぴサポTOKYO」を運営しています。

そして、2023年に開設したビューティー&ヘルスケア拠点「TOTONOU」では、「楽しい・美味しい・おしゃれ」をキーワードに、6000冊の本棚を有した嚥下食カフェの運営や、みんなの学びの場「ながくて大学」、夜のユースセンター機能を持った「若者食堂」など、福祉や医療の枠を超えて、地域の皆さんがつながる取り組みを進めています。

高齢者施設や介護施設、病院、ご自宅など、さまざまな場所に伺って、0歳から100歳まで老若男女、たくさんの方々と出会ってきた私たちだからこそできること。
「TOTONOU」があることで、いつの日かいつのまにか、ここで過ごす皆さんの思いや安心感が街づくりへと発展し、誰もが居心地のいい(Well-beingな)社会になる。

私たちはそんな未来を創る社会実験に取り組んでまいります。

我々の仕事の醍醐味は、お客様から頂く、心の底からの「ありがとう」だと思っています。
これからも、みなさんと一緒に
「得意を活かして、好きなことで社会貢献」を続けていきたいと思っています。

赤木 勝幸

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