がんに対する治療は、数年から10年単位で続いていくケースもあります。
長く続く治療はやはり負担が大きく、ご本人もご家族もとても大変な道のりだと感じます。
「欲しがりません、勝つまでは」的な美学が根強い日本社会では、我慢の精神論が身についています。
「痛み」に対する考え方も、積極的な疼痛緩和が浸透するまで、この国民性がとっても邪魔をしました。
外見的な問題を含む、心のケアに対しても少しずつ社会の考え方が変容してきていると実感していますが、外見は後回し、であるのは否めません。
でも、ずーっと我慢することでもないし、楽しんだって誰かに迷惑をかけることでもないんだけどな、と思います。でもなんとなく気がひける、という感覚を持っている人が多いようです。日本人的！！
外見を整えることや、自分を労わることは、むしろいい効果もたくさんあるので、治療と並行しながら取り組むべき課題の１つであると思っています。
なんだか堅くなりましたが、今日は何度かネイルケアをさせていただいているお客様がお母様も一緒に、とご予約くださっていたので、嬉しくて私も行ってきました。
ご家族は「第2の患者」と表現されることもあるくらい。美容ケアは二の次、三の次にされている方が多いのかなと思います。そんなことしてられない、という感じなのでしょうか、それも日本人的！！！
日本人的なのが悪いのではなく、ワクワクしたり、嬉しいなと感じたりすることを抑制しすぎることはないんだ、と思っているわけです。
「治療中は爪の変化がとても嫌で爪をできるだけ見ないようにしていたけど、今は目に入るたびにニヤッとしちゃうんです」
と言ってくださって、
そう！その気持ち！！すごく嬉しい！と思いました。
憂鬱だったものが、ニヤッとしちゃうものに変わった。些細な事かもしれないけれど、すごい事ではないか、と思うのです。
ニヤッと体験、ぜひみなさんも
今日のネイルのご紹介です。
まずはご本人〜
次はお母様〜〜
そしてお二人で
本当に優しくて素敵なお二人。いつも笑顔で楽しい時間を共有できます。今日もついたくさんお話してしまいました。ありがとうございました。
