2016.11.10更新

こんにちは

 

仰々しいタイトルにしてしまいましたが、患者さんが治療をすすめていくなかで大切なことの1つに「主治医との信頼関係」があげられると思います。

 

現在の日本のシステムでは、治療を受ける病院は自由に選べますし、

情報社会の今、病気、治療、病院の評判、名医・・・いろいろなことが簡単に調べられます。

 

その中で選んで(時には選んだ自覚はないかもしれないけれど)受診し、担当になった先生と顔を合わせることになり、

その先は担当医まで選べる場合はほとんどないのが現状でしょう。

 

多くの場合治療は年単位で、通院が必要になるし、人生における大切な決定を迫られる場面も出てくる。

そんな重要な人物とどうしても気が合わない・・・と悩まれている方もいらっしゃるのではないかと思います。

 

たとえ同じ治療を受けるとしても、診察室に入る度に嫌な気持ちになるとしたら、病院をかわることも考えてもいいと私は思っています。

その他の条件(通院可能な範囲には他に病院がない地域だったり、家族のことや仕事のことなどでその病院以外は考えられないなど)で、どうしても病院をかわれない場合もあると思います・・・

どちらの場合も、まずは看護師さんに相談してみてください。

相談支援室のようなところに相談してもいいかもしれません。

(病院で働いていた頃、このような相談を患者さんから受けることも少なくありませんでした。

先生には言えないけれど、看護師さんには言えることも多いかなと思います。近い存在の看護師さん達に相談すると間に入ってくれることもあります。

例えば、診察の時に聞きたいことがあるけれど、言い出せないとかならば、診察前に看護師さんにメモを渡して先生に渡しておいてもらうとか、カルテに内容を記載してもらうとか、診察室に一緒に入ってきっかけをつくってくれるとか。できることはいろいろありますが、患者さんから声をかけてもらえないと心の中まではわからないことが多いです、ごめんなさい。

でも、多くの看護師は患者さんがより安心して診療が受けられるようにと思っています。是非、看護師さんの力を借りてみてください。)

 

それでも、やっぱりこの病院で治療を続けるのは無理だ。。。と思われたら他の病院を探してみましょう。

でも、自分の大切な診療情報は持って行ってくださいね。これはとても大切なことです。手ぶらで行かないでください。

病院間では、診療情報(検査のデータ、写真、これまでの経緯、治療の内容など)を相互にやり取りできるシステムがあります。

今までの情報を全く持たずに、別の病院に行くと検査を一からやり直したりとロスが大きいです。身体に負担のある検査もありますし、お金もかかります。

 

なので、まず自分に合いそうな病院を探して、そこの病院を受診したいと今の病院に相談してください。

セカンドオピニオンという形で受診してもいいですし、紹介状を書いてもらって紹介という形でもいいです。

ただセカンドオピニオンは基本的には、元の病院に戻ることを前提で意見を聞きに行くというシステムですので、その辺りはよく相談してください。

どちらがよいかわからない、手順が分からない場合は、がん相談支援室というところに相談されるとよいと思います。

自分の通院病院にがん相談支援室がない場合、地域にある他院のがん相談支援室に相談することもできます。

http://hospdb.ganjoho.jp/kyotendb.nsf/xpConsultantSearchTop.xsp(全国のがん相談支援センターが検索できます。)

 

 

医師と患者という関係も、時代とともにかわってきてはいます。

ただ、医師も患者も、立場は違えど人間同士です。

その関係の中で、とても力を貰えることもあれば、嫌な想いをすることもあると思います。

 

出会いに感謝、と言うけれど、どうしてもそう思えないときに無理をすることはないですよ、というお話でした。

決して合わなければ、すぐに転院すればいいと言っている訳ではありませんよ、あしからず。。。

 

 

投稿者: NPO法人 全国福祉理美容師養成協会

SEARCH

ARCHIVE