2019.01.08更新

こんにちは!

NPOふくりびの渡邊です。

 

12月21日のJapan Timesにふくりびウィッグ、アピアランスサポートセンターについての記事が掲載されました!

Japan Timesなだけあってすべて英語(あたりまえか・・・)だったため日本語にしている間に年が明けてしまいましたが、ウィッグのことやアピアランスサポートのことについて、ふくりびウィッグイメージガールの矢方美紀さん、理事長・赤木、事務局長・岩岡へのインタビューを含めた記事となっていてふくりびの想いがとてもわかりやすくまとめてあります。

ぜひたくさんの方に読んでいただきたく頑張って訳しました。(誤訳あればご指摘ください 汗)

原文で読める方はぜひコチラのサイトで読んでくださいね^^

NPO Fukuribi's wigs offer Japan's chemo patients new weapon in their fight against cancer

 

以下日本語訳(一部省略しています)

ふくりびウィッグは抗がん剤治療をするがん患者にとっての武器になる

タレントの矢方美紀さんは4月に乳房切除手術後に抗がん剤治療が必要になったときウィッグを買わないとと思ったという。

「インターネットで化繊の比較的安いウィッグを見つけました。」
彼女は今年初めに乳がんと診断された。
「でも、そのウィッグを着け始めたとき、髪の毛も抜けていて頭皮がとてもダメージを受けていた。さらに毎日そのウィッグを使っていたこともあってすぐにウィッグがダメになってしまいどうしたらいいのかわからなかった。」
SKE48のメンバーだった彼女は外見の重要性をよく理解していた。人毛100%のウィッグも探したが20~30万円ほどもする価格に愕然とした。
そのようなときにNPOふくりびに出会った。
「ふくりびというNPOがウィッグの相談に乗ってくれたり、そこでウィッグの制作もできることを知ったんです。」
「私が化繊のウィッグを使っているというと人毛の方がいいよと教えてくれました。そこで1個ウィッグを買いました。人毛のウィッグはとても高価だと思っていたのですが10万円以下で購入することができ着け心地も良かった。6月からずっと使っています。」

愛知県に拠点を置くNPOふくりびは2007年発足、福祉施設などへの訪問美容をしながら、2015年11月名古屋市にがん患者向けのアピアランスサポートセンターを開設、今年5月には東京にもセンターを開設した。

東京都文京区にあるアピアランスサポートセンターTOKYOでは、抗がん剤治療中の患者にウィッグ制作、メイクのアドバイス、爪のケアを提供している。
事務局長の岩岡ひとみは言う「脱毛や肌へのダメージなどの副作用は単なる表面的なことではない。乳がんで胸も髪の毛も失ってしまうと女性らしさも失われてしまったと感じる人もいる。」
「人工乳房を作るにしても術後の回復を待つ必要がある。かわいいウィッグがあれば以前の自分の見た目に戻れる。ウィッグやメイクは気持ちをポジティブにしてくれる。外見が気になって外出できなかったり、落ち込んでしまったりする人がたくさんいる。でもウィッグを着けると急に外に出かけたい気持ちがわいてくるという方も多いんです。」

ふくりびのウィッグには、フルオーダーとセミオーダーのものがあり、ヘアスタイルや長さも自由に選べる。人毛100%ウィッグは6万円から。
ふくりび理事長で美容師の赤木勝幸は、この価格は適正かつ意味があると言う。
「なぜ6万円なのか?日本人が美容院で1年間に使う金額がだいたい6万~8万円なんです。」

「このセンターを開設したのは一人のお客様がきっかけなんです。あるお客様ががんになり大手ウィッグメーカーにウィッグを注文したそうです。ところが届いたウィッグが気に入らず、別のウィッグを注文しました。それでもやはりそのウィッグが気に入らなったそうです。そのウィッグはとても高価だったそうです。私はそのことにがっかりしてお客様のために良いウィッグを作りたいと思いました。」

ふくりびのウィッグはだいたい1週間に2回のシャンプーが必要。適切にお手入れすれば1年半~2年ほど使用することができる。暑い夏場にウィッグを着けるのは大変だが、ふくりびはそのような悩みの相談にも乗ってくれるという。

「患者はなかなか医師や看護師に髪の毛のことや爪のことについて相談できない。なぜなら看護師はいつも忙しそうで患者はそのようなことを聞きづらい。」
「ここでは気軽に相談ができてサポートが受けられる。たとえばウィッグが暑いときは、小さな吸収シートを内側に貼ると汗を吸収してくれます。ときには病院がこのようなアドバイスをくれる場合もあるがいつもではない。」

矢方さんは「最初化学療法を受けたくなかった。」と言う。
「タレントという立場からもし脱毛してしまったら、たとえウィッグなどでカバーしたとしても人前には立てないだろうと思っていました。でも、自分が病気であるという事実を受け入れないといけないと思いました。みんなが化学療法が終われば2年ほどで髪の毛も元に戻ると教えてくれて、自分は一人ではないと気づきました。」
「最初はウィッグを着けるのも嫌で・・・」「訳を知っている人はよくても知らない人は髪の毛がなかったらびっくりしてしまうでしょう。それが嫌で。でも、ウィッグを楽しむようにしてみました。以前はショートヘアだったのですが、ロングのウィッグや違ったカラーのウィッグを着けてみたりしました。そうしたら気分も明るくなってウィッグを楽しめるようになりました。」

近年、がんは日本人の死因1位になっているが、日本での5年生存率は高い。
岩岡はがんに対する態度が変わりつつあると言う。
「以前は、がん=死をイメージしがちでしたが、最近ではがん治療に対してもっと前向きに感じられるようになってきました。一方、がんによって死なないということは治療にお金がかかるということ。つまりは、治療を続けるために仕事を辞められないということにもなります。若い女性でもがんになるようになり、中には幼い子供がいるお母さんたちもいます。」

「ウィッグはがんと闘うための武器になる―がんや周囲からの視線と対峙しなければいけない。強くいなければならない多くの女性にとっての武器となります。」

ふくりびのサービスを利用するのはほとんどが女性ですが、男性からの相談も増えていると岩岡は言う。

「以前は男性は脱毛するなら髪を剃っていましたが、最近ではウィッグに関心のある方も多くいます。娘が結婚を控えていたら、就活中だったら、スキンヘッドにはなりたくないですよね。爪のことについて相談することを恥ずかしく感じる男性も多いです。爪をツヤツヤさせることに抵抗がある方もいるみたいです。ツヤの出ないものもあるけれど相談できないので彼らはそのことを知ることもできません。」

矢方さんは現在化学療法と放射線治療を終了し、今後数年はホルモン治療を続ける予定だ。彼女はテレビにもしばしば登場し体験談を話すなどの活動をしている。
彼女は言う「完璧な見た目よりも自分がどう感じるかの方が大事。」
でもふくりびのサポートにも感謝していてふくりびのイメージガールを務めている。

岩岡はまだまだたくさんやるべき仕事があるという。
「どこの美容院でも医療用ウィッグの相談ができるのが理想。特別な場所にわざわざ行く必要がなければよいが、今の日本ではまだその文化が定着していない。そのため今はまだアピアランスサポートセンターのような場所が必要。」
「いつか私たちがしていることがスタンダードになれば、私たちの存在は不要になるでしょうね。」

あひ

ウィッグ相談、その他アピアランスの相談はアピアランスサポートセンターまでお気軽にご連絡ください☆

◆アピアランスサポートセンターTOKYO
0120-222-128
◆アピアランスサポートあいち
0120-352-241 / 052-751-3700

投稿者: NPO法人 全国福祉理美容師養成協会

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